「AIを入れましょう」という話を五人の会社にすると、少し身構えられることがあります。大きな会社が入れる大掛かりな仕組みを、うちみたいな小さいところに当てはめて大丈夫なのか、という戸惑いです。
この戸惑いは自然なものだと思います。ただ、実際に現場で起きていることを見ていくと、人数の多さとは別のところで、AIが役に立つかどうかが決まっていることが多いです。
「大げさ」という言葉が出てくる場面
五人の会社で「大げさ」という言葉が出てくるのは、たいてい二つの場面です。
ひとつは、大きな会社向けに作られた仕組みの説明をそのまま聞いたとき。専門の担当者を置く、社内で研修をする、といった話を聞くと、五人しかいない会社では確かに釣り合いません。
もうひとつは、値段の話です。毎月お金がかかる仕組みを入れて、その分の仕事が本当に減るのか、五人の会社では効果が見えにくいものです。人数が少ないと、ひとつの決めごとの重さが相対的に増します。
ただ、この二つはどちらも「仕組みを丸ごと入れる」という前提の話です。実際には、五人の会社でAIが役に立っている場面のほとんどは、もっと小さいところから始まっています。
実際に手が止まっている場所を探す
五人の会社では、一人が何役もこなしています。お客様への案内文を書きながら、届いた注文のメールを確認し、月末には請求書をまとめる。役割が分かれていない分、手が止まる場所もその人の中に集まっています。
たとえば、毎週届く問い合わせのメールに、似たような返事を毎回一から打っている。あるいは、月末になると請求書を一枚ずつ手で作っている。こうした、決まった形はあるのに毎回手を動かしている仕事は、規模の大小に関係なく、AIが力を発揮しやすい場所です。
大きな会社であれば、こうした仕事を専門の担当者に任せて仕組みにすることもできます。五人の会社にはその余裕がない代わりに、一人の仕事の中にある「毎回同じ形で手を動かしている部分」を、そのまま手伝ってもらうという形が合っています。
大きな会社の話をそのまま持ち込まない
AIの話は、大きな会社の事例から聞こえてくることが多いです。何百人分の仕事をまとめて楽にした、という話は確かに規模が大きく、五人の会社の日常とは遠く感じます。
ですが、五人の会社に必要なのは、そういう大掛かりな話ではありません。必要なのは、いま目の前で誰かが手を止めている一つの作業を、少し楽にすることです。
仕組みの大きさを、会社の大きさに合わせて選べばいいだけの話です。大きな会社向けの仕組みを小さくして使うのではなく、最初から小さく使える形で始める。そう考えると、「大げさかどうか」という心配そのものが、少し的外れだったと気づくことがあります。
ひとつだけ、小さく試す
始め方に迷ったら、いちばん手間がかかっている作業をひとつだけ選んでください。全部を一度に変える必要はありません。
たとえば、毎週書いているお客様への案内文を、AIに下書きさせてみる。届いたメールの内容を、AIに要約させてみる。一つの作業だけを試してみると、五人の会社でも扱える大きさかどうかが、すぐに分かります。
やってみて合わなければ、そこでやめればいいだけです。大きな契約をする前に、小さく試せる形があるかどうかを、まず確かめてください。
迷ったら
「うちの規模でAIの話をするのは大げさか」という迷いは、実際にお話を聞かせていただくと、たいてい杞憂だったと分かります。人数の話ではなく、日々のどの作業を手伝ってもらうかという、具体的な話に落とし込めば見えてくるものです。
御社の毎日の仕事の中で、いちばん手間がかかっている作業をひとつ聞かせていただければ、それが五人の会社に合う始め方かどうか、一緒に考えます。
ご相談は初回無料です。何から手をつけるか決まっていない段階でもかまいません。
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